ジュニアNISA

ジュニアNISAとは?【制度のメリット・デメリットも解説】

困ってる人
ジュニアNISAっていう制度があるみたいだけど、どういうもの?
ジュニアNISAについてメリットとデメリットも含めてお伝えします。
自分

この記事を書いている私は現在、投資歴1年6ヶ月ほど。
コロナショックの後も資産はプラスになっています。

この記事の中身

  • ジュニアNISAの概要
  • ジュニアNISAのメリットとデメリット
  • どんな人にお勧めか

ジュニアNISAとは

NISAには一般NISAとつみたてNISAの他に、ジュニアNISAがあります。

ジュニアNISAとは、「未成年小額投資非課税制度」のことです。

主に父母や祖父母が、子供のために教育資金目的などで資産を増やすために使う制度です。

制度の概要

口座を開設できるのは、日本に住む0〜19歳の人です。

口座名義人は子供ですが、子供が管理するのは実質難しいので管理者(運用管理者)は2親等以内になります。

つまり、父母と祖父母のいずれかが運用を代行することになります。

対象となる商品は、上場株式や公募株式投資信託などです。

毎年80万円までが投資可能です。

しかし、制度が2023年で廃止となってしまうので、投資可能な期間は2023年までになります。

実質、2020年現在に口座を開設したら

80万円×4年間=320万円 が投資可能上限になります。

ジュニアNISAのメリット

ジュニアNISAのメリットは大きく3つあげることができます。

子供の教育資金を準備することができる

子供の教育資金を準備するとなるのと、まず思いつくのが学資保険だと思います。

しかし、現在の日本の学資保険の返戻率は多くて120%ほど。平均すれば100%を少し上回る程度です。

中学を私立に入ることになったりして早めに引き出せば元本割れすることも考えれます。

これでは、学資保険に入るメリットはあまり考えられません。

そこで、仮にジュニアNISAで資産運用したとします。

2020年から開始して2023年まで毎年80万円満額を運用すると元本は320万円になります。

その後、5年に渡り年利5%で運用したと仮定すると

運用満期時 約408万円

元本倍率  約127%

もし10年に渡り年利5%で運用したと仮定すると

運用満期時 約521万円

元本倍率  約163%

となります。

学資保険に入るよりも、ジュニアNISAで教育資金を準備した方がリターンが多いことがわかります。

運用益が非課税になる

つみたてNISAと同様、ジュニアNISAにも非課税のメリットがあります。

具体的にお伝えすると、投資で得た利益には通常20%の税金がかかります。

それが非課税になるので、運用益をそのまま受け取ることができます。

子供に投資の勉強の機会を与えることができる

日本では、お金の教育を義務教育ではほとんどしません。

アメリカなどでは、小さい頃から学校でも積極的に投資の勉強をします。

これにより、金融リテラシー(ざっくりいうとお金に関する知識)に大きな差が生まれます。

この差が、家計の差となって大きく現れてしまい、日本とアメリカの家計の差は4倍以上とあるとされています。

日本の義務教育に期待してはいけません。

家庭で自分が子供に教える自助努力をしましょう。

メモ

家計の差がこれだけひらくことは

銀行預金をするよりも、投資に回したほうが得られるものは多い

ことを表していると考えられます。

ジュニアNISAのデメリット

大きく4つあげることができます。

原則18歳まで引き出せない

ジュニアNISAでは、運用益を原則18歳まで引き出すことができません。
(3/31時点で18歳になる年の前年の12/31まで引き出せません)

それ以前に引き出すこともできますが、その際は課税口座に移すことになります。

つまり、運用益に課税されてしまい非課税のメリットを受けることができません。

2023年までしか投資できない

制度の改定がないため、ジュニアNISAで投資できるのは2023年までになります。

しかし、2023年で運用が終わりになるわけではありません。

その後は「継続管理勘定」というロールオーバー専用の非課税枠に移行させることができます。

ここでは追加投資することはできませんが、18歳になるまで非課税で運用することができます。

継続管理勘定では、希望であれば1/1時点で20歳である年の前年の12/31まで非課税で運用することができます。

ポイント

ロールオーバーとは「非課税期間が終了したときに、新たなジュニアNISA口座に移す」ことです。
非課税期間が終了しロールオーバーする際に、非課税投資枠(80万円)を超えていても、全額移すことができます。

金融機関は基本的に変更できない

基本的に金融機関の変更はできません。

口座の廃止は可能ですが、引き出し制限前に口座を廃止すると非課税で受け取っていた運用益全てに課税されてしまいます。

なので、金融機関選びは慎重に行いましょう。

元本割れのリスクがある

資産運用になるので、当然元本割れのリスクはあります。

しかし、そこは長期で運用することでリスクを軽減させることができます。

「18歳まであまり年数がないよ」という方は、元本割れのリスクが高まるのであまりお勧めしません。

どんな人にお勧め?

元本割れのリスクを下げるのには、長期投資が必須です。

つまり、長期で運用できる人にはお勧めできます。

具体的には、「まだ子供が小さく、10年間は運用する予定がある人」はジュニアNISAを考えていいでしょう。

なぜ10年

過去のデータを見たときに

100年に1度あるかないかと言われたリーマンショック級がなければ
多少の市場の波があっても10年ではプラスになる

というデータがあるからです

逆に、「子供が大きく、運用期間があまり取れないよ」という方はよく考えてから取り組みましょう。

運用期間が短いと必ず元本割れするとは限りません。

しかし、市場の小さな波にも影響されてしまうので、元本割れのリスクは上がります。

「リスクを取っても資産を増やしたいよ」という方はチャレンジしましょう。

終わりに

学資保険は返戻率が悪いので、お勧めできません。

そのお金があるのなら、ジュニアNISAで長期運用することをお勧めします。

制度を理解したら
家庭でよく話し合ってチャレンジしましょう!
自分

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